「美容」という言葉に疲れてしまった貴方に呼んでほしい美容書

自分らしさを探す

どんな本?

こんな人におすすめ

  • 美容に興味があるが、情報が多すぎて疲れてしまった
  • SNSや周囲の人と外見をくらべてしまって疲れてしまう
  • 最近体の調子が悪く、セルフケアを実践したい

今回紹介するのは「パリで一番予約の取れないセラピストが教えるSHIGETA美容バイブル」です。作者はチコシゲタさんというかたで、パリを拠点にセレブレティやアーティストのパーソナルコーチをしながら、SHIGETAというオーガニックコスメブランドも運営している方です。

本のタイトル的に、どうせどんなに効果があっても結局真似できないような、パリジェンヌの美容法ばかり並んでいるのではないかと思うと大違い。

この本では、自分と体の対話となるセルフマッサージや呼吸法、体が整う食事を推奨しており、ズボラなわたしでもながらで実践できる即生活に生かせる内容です。そんなプロの具体的な方法がまとめてあると同時に、インナービューティー、いわゆる内面の美しさを磨く方法も書かれています。

内面こそ大事という綺麗事でおわるのではなく、どちらも総合的に磨いていくという「美容」というある意味終わりのないモノに向き合っていく素敵なマインドを、パリジェンヌと日本人女性の特徴を比較しながら、時には丁寧に言語化してくれています。

日本と世界の「美の価値」の違い

現代の日本では、美容ムーブが社会全体に巻き起こっていることを、誰もが実感しているのではないでしょうか。そのため、あらゆるメディアには様々な美容情報が溢れています。

私は中国で2年間生活し、ベトナムやカンボジアなどのアジア諸国に足を運んできましたが、生活の中で日本人女性を筆頭とする「美容」への意識の高さを感じることが多くありました。

ただ「美容」と一言にいっても、その国によって美の基準が異なります。

例えば、中国人女性は「精神的な自立、磨かれた独自の個性」に美を感じる傾向があり、最近は中華メイクが流行っていますが、実際に中国に行くとスッピンのまま歩く女性も当たり前のように多く見かけます。

またこの本で取り上げられているパリの女性、通称パリジェンヌたちは「成熟した品格と知性、自立」に美を感じる人が多く、熟成して味わいに深みが増すワインのように、若いときにはない年齢を重ねたからこその魅力を大切にします。

一方日本人女性は「自立心、謙虚さ」などの精神面と共に「整った顔立ち、若々しさ」など外見的な美しさにかなり重きを置く傾向があります。例として、日本では”アンチエイジング”が注目されいるますが、老化をストップし若返ることを目的としたケアは、フランスなど他国の人々には独特の美の価値として映ることもあるようです。

このように、少し世界に目を向けると、「外見をより若々しく見せることに重きを置く」という日本人ならではの「美」が見えてきます。美の基準は時代によって大きく変わるものですし、一概に良い悪いと判断できるコトではありません。

どのような美の基準をもっていたとしても、その国、その人なりの美を追求することで一人ひとりが健康で、自分に自信を持って生き生きと生活を送ることだできればそれで良いのです。

ただ、やはりそのような観点で考えると日本で加速している外見至上主義、所謂”ルッキズム”は、現代の多くの若者を悩ませる大きな原因となっていると感じます。

私自身も、自分の外見を人一倍に気にしてしまう性格で、周囲の人やSNSで無数にてくる美女たちと自分の外見をくらべては、はけだし口のないやるせなさに覆われてしまうことがあります。

この美容書から得られること

そんな中出会ったこの書は、そんな外見至上主義の社会の中で悩んでいた私に、遠く離れた憧れの国”パリ”の女性たちのに目を向けさせてくれ、狭まっていた「美の意識」を外側がら内面へと広げてくれ、自分の個性を最大限に磨いていく大切さを教えてくれます。

そして本書は、”パリで一番予約が取れないセラピスト”さんが書いたものですから、単なる美的価値を論じるだけに留まらず、セルフマッサージや食事法、香りや呼吸法まで、総合的なセルフケアメソッドを具体的に、分かりやすくかいてくれています。

美容というのは際限がなくお金のかかる分野だと思いますが、チコさんがここで提唱してくれている方法をはすぐに生活に取り入れやすい取り入れやすいものばかり

外見を磨き続ける姿勢は変わりませんが、どのようなマインドで自身の美を磨いていくのか。たとえ同じような日々がケアをしていても、そこの違いで、最終的に外見からにじみ出る風格のようなものが変わってくる、そのことを教えてくれるの一味違った美容書、ぜひ一度は読んでみて欲しいです。

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